雅勒の散歩路

能面師「雅勒(がろく)」が 能楽・能面及び、花木や野鳥・蝶等に関するHP番外編の記事を
“散歩”のような気軽な気持ちで、不定期に掲載しています。

能面展示会

冬から春へ 4

暦の上では、もうとっくに 春なのに~ 
外の気温は、未だに冬ですネ~ (>_<)


庵の庭の 白梅 もようやく咲き始め、紅白が揃いました。

白梅_3.14












毎年、2月の末には咲いているはずの 福寿草
2~3週間遅れで咲き出しました。

福寿草_3.14
















”も“ 福寿草 ”も、雅勒のなかでは 冬の花
しているのですが、それだけ今年の冬は長かったということですネ。



それでも、少しずつ元気の出る 春の黄花 が咲きはじめましたヨ~

クロッカス_3.14
クロッカス


秋に咲く、サフランに対して早春にさく“ クロッカス ”は
花サフラン」と云われるほどよく似てます。

250px-W_sahuran
  
これが
  サフランですネ

  細長いめしべが
  香料や染料(黄)
  に使われます。

 

                      Web画像 ↑



元気の“ ”をたわわに付けた ミツマタ です。

ミツマタ_3.14



クロッカス ミツマタ   も、咲く時期に遅れはありませんでした。
いつもと同じ頃の開花です。

春の花達は、確実に を感じてるんですネ。




この時期に春の黄花を見ると、なにか元気になるような気がするんです。

やっぱり、
花が咲かないと 気持ちの春 は来ませんよね。


この分ですと、
桜の花もいつも通りの時期には、咲くでしょう。

の花の咲く頃の、能面展示会 が楽しみです。






能面展の準備 3

久々のブログの更新です。

ブログ更新が停滞しているなかで、訪問して下さっている方々に申し訳なく思っています。 m(_ _)m


定例の 能面展示会 の日程が決まったため、慌てて
準備をしている状況です。

今年で11回目になる定例の展示会で、
毎年、
4月の桜咲く頃に開催するのは、百も承知のはずだったのですが、間近にならないとなかなか行動出来ない性分なもので ・ ・ ・ (>_<)



今回は、
面打ち 彩色 ”の実演も予定しているので、その準備もこれからです。

取りあえず、
過去の展示会に来て頂いた方達の住所録の整理や
展示される能・狂言面の 解説書 作りを始めました。

能・狂言面の解説書は過去10年で作成したものがあるのですが、今回一新して新たな解説書を作成することにしました。

今までの解説_2.22

 今までの解説書 



 過去10年の重みは、
 凄いものですネ~









新たな解説書は、
能面の考察 と、その (おもて) が使われる能楽の演目に付いて、関連付けたものにするつもりです。

能面製作には、どういう場面でそれが使われるのかを知った上で打ち出し、彩色する事が大切だからです。

展示会に来て頂いた方にも、今教室で能面を打ってる人達にも、あらゆる観点で能面を理解して頂けるような解説書を作成しています。


お陰で、
雅勒 自身も勉強の場が出来き、大変ですが喜ばしいことだと思っています。


でも、机の上はこの通り

机の上の状態_2.22




改めて、色々な面の奥深さを知り、
能楽をさらに理解する機会が得られました。


能面解説_2.22


  能面の解説 ⇒



能楽解説_2.22





 ⇐ 能楽の補足





こうして、
入力した解説書をプリントアウトして、ラミネート処理をして完成ですが、まだまだ時間が掛るようです。



この解説書は、
いつの日か、雅勒 の個展でも役立つことがあるかも知れませんネ~ 


こんな状況ですので、
また暫く、ブログの更新が滞るかも知れません。



あっ、
今回出展する 雅勒 の作品は出来あがっていますので、御心配なく (笑)


秘すれば花 ” と云うことで、
展示会開催まで作品紹介はお待ち下さい。






女面の見極め 3

雅勒の場合、

能楽を観る際、どうしても掛けている

(おもて) に目が行ってしまいます。


能の演目やシテ(主役)を演じる

能楽師の流派などから、

ある程度の察しはつくのですが

女面 」 の場合、

なかなか見極めの付かない時もあります。

( まだまだ、能への執着が不足かも ・ ・ ・ ? )


又、能面展に来られる方で、

「 女面って、みんな同じに見えてしまう 」 と云う

方もいらっしゃいます。


ごもっとも   

素人の打った能面ですから、

面を見て名前が判る程の出来ばえではないので、

当然ですよネ~ (笑)



このような時には、

髪の “ 毛書き ” に注目すると判り易いですヨ 

女面の鬘(かずら)や髪の毛の書き方で

” の名前が判ります。


女面の場合、一般的には毛の 本数が増えるほど、

また乱れるほど年嵩(かさ) が増したことを現します。



小面(こおもて) 】 は、

若い女を主人公にする演目の多くに使われます。

現代の女性でいえば15,6歳でしょうか・・・

小面
   清楚で整然と添い並ぶ
   三本の毛書き が 【 小面
   の特徴 (一段毛書)


  


        各流派で幅広く
        使われます






万媚(まんび) 】, 【 若女(わかおんな) 】,

増女(ぞうおんな) 】, 【 孫次郎(まごじろう) 】 等は、

小面よりもう少し年嵩が増した女性です。


万媚
 
  万媚

   額中央から三本出て、
   途中で外側の一本が
   途中から他の二本の
   中に入り込む








 
若女
  【 若女

   額中央から二本出た、
   流れ髪の途中に二段
   のほつれ髪が特徴


         観世流の
           代表面




 
節木増
  【 増女

   額中央から二本出た、
   流れ髪が本体の髪に
   合体し、さらに途中から
   の三本の流れ髪が頬ま
   で流れ、
   それをまたぐほつれ髪が
   合わさる、三段毛書きが
   特徴



孫次郎
  【 孫次郎

   額中央から二本出た、
   流れ髪の途中から
   さらに二本流れ髪が
   追加される特殊な
   毛書きが特徴


         金剛流の
           代表面






さらに、年嵩が増し中年女性の 【 深井(ふかい) 】 や

曲見(しゃくみ) 】 は増女と同じ三段毛書きですが、

ほつれ毛の本数が多くなったり、

流れ髪がこめか辺りから流れ出るのが特徴となります。



深井曲見














       【 深井 】           【 曲見 】:
烏丸氏のHPより 



さらに年は嵩み、 《 高砂(たかさご) 》 のツレが掛ける

(うば) 】 は本数もずっと増え、

白髪交じりの毛書きになります。


姥















また別に、オクレ毛(長さの短い毛)を乱すことで、

すさまじさを出した 【 増髪(ますかみ) 】 や

泥眼(でいがん)
】 があります。


増髪泥眼













       【 増髪 】               【 泥眼




毛書き用の筆は、

軟らかくて腰のしっかりした面相(めんそう)筆や

蒔絵(まきえ)筆を使います。


毛書き用の筆

この作業が一番神経を使いますネ~ 




能楽や能面展示会などを観に行かれた際、

能面のことがチョットだけわかっていると

益々興味が出ると思いますが、

いかがでしたでしょうか   







   能・狂言面の詳細説明は
   HP 『 雅勒の庵
』 の 「 作品展示室 」 を覗いて見て下さい
                               ☞  こちら

思い出深い「展示会」 3

第10回の定例の藤の会『能面展示会』が4月10日(日)に終わり、今日は朝から展示品の搬出と会場の後片付けをしてきました。

10回目の記念展示会だったのですが、他に色々な想いのこもった展示会でした。
P4100765








P4100767













今年の2月に雅勒の師の藤田朧雲先生の奥さまが亡くなられたこと。

深井_朧雲作

       藤田朧雲先生の【深井(ふかい)


第1回の展示会から毎回、
展示場には藤田先生の奥さまの手で茶花が活けられ、しっとりと落ち着いたなかに華やいだ雰囲気を演出して頂いたものです。

今年は、会員達が花瓶を持ち寄り、
無骨な男たちの手で、慰霊をこめて花飾りをさせて頂きました。
 
椿.jpg


添え花_3










そして、今日で 1ヶ月となる大震災の後の催し物 ・ ・ ・

会場となった水戸偕楽園公園センターは立派な「」の張りで支えれらたしっかりとした建物で、今年度最初の催し物をスタートさせるに何ら問題は有りませんでした。

P4090722


でも、廻りの地盤が弱く20cm程陥没した傷跡が痛々しく残っていました。

本来なら、「梅まつり」にひき続き、4月1日から「まつり」が開催され会場周辺は多くの花見客で賑わうのですが、偕楽園の被害が大きかった為か、中止になりました。


それでも、は展示会の終盤に見事に咲き誇り、家族連れの花見客も多く見かけました。

桜・雪柳・椿










          満開の雪柳と桜



今年は傷ついた「好文亭(こうぶんてい)」をがそっと見守っていましたが、
来年の春は、水戸偕楽園「好文亭」から見下ろすお花見が出来ることでしょう

桜越しの好文亭
           好文亭」を仰ぐ



大地震の直後は、定例とは云え  「 展示会 など、とても開催出来る状況ではないだろう」と云う気持ちが大きかったのですが、多くの人達の励ましと、幹事さん達の御苦労によって無事に納めることができました。
改めて、御礼申し上げます。

そして、この「展示会」を観て頂いた方々の気持ちが、少しは落ち着かれたのではないかと思います。

16日(土)の反省会では、今回展示した面(おもて)の中から各自一面ずつ持ちより、その面に掛けた“想い”を語って貰う事を約束して本日は解散しました。



今では、「開催して良かったぁ~」と心から想います。










 展示会の様子はHP『雅勒の庵』の「催し物情報」に
 アップしてあります。   >>>  こちら 




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