雅勒の散歩路

能面師「雅勒(がろく)」が 能楽・能面及び、花木や野鳥・蝶等に関するHP番外編の記事を
“散歩”のような気軽な気持ちで、不定期に掲載しています。

白梅

春の香り 5

久々の春の陽気に、庭に出ると

冬には感じられなかった、ほのかな 香り が ・ ・ ・


白梅(2)








白梅










白梅 が八分咲き、



ミツマタ(2)







ミツマタ













ミツマタ は、満開です

顔を近づけると、かすかな 甘い蜜の香り




沈丁花

沈丁花 も咲き始めました。


これから、

もっと “ 春の香り ” を放ってくれるでしょう 





薔薇 の芽も順調に育っているようです。

薔薇





   鉢植えの薔薇


ツル薔薇







 ツル薔薇
 (ピエール




そして、初夏の花達も


牡丹








    牡丹 の新芽



今は、

香り を十分に蓄えている時期ですネ~



華の季節 が始まりましたァ~ 



赤・白・黄色~♪ 5

春の花が満開です。 


赤・白・黄色_3.10


赤・白・黄色、揃って咲きました。



紅梅_3.10




    紅梅



紅梅_3.6













白梅_3.10




    白梅



白梅a_3.11













今まで、梅の花が終わる頃

ミツマタの花が咲き始めるのですが、今年は寒さが厳しく長引いたせいで
梅の花の開花が遅れたようですネ。


ミツマタ_3.10




    ミツマタ



ミツマタa_3.11













このところ、
温かくなったり寒くなったりですが、花持ちが永くなるのであれば多少の寒さも我慢出来ます。 




ところで、
本家の 黄色 のチュウーリップは、まだこんな状態です。

チューリップa_3.12








チューリップ_3.12



4月のお楽しみです。 



冬から春へ 4

暦の上では、もうとっくに 春なのに~ 
外の気温は、未だに冬ですネ~ (>_<)


庵の庭の 白梅 もようやく咲き始め、紅白が揃いました。

白梅_3.14












毎年、2月の末には咲いているはずの 福寿草
2~3週間遅れで咲き出しました。

福寿草_3.14
















”も“ 福寿草 ”も、雅勒のなかでは 冬の花
しているのですが、それだけ今年の冬は長かったということですネ。



それでも、少しずつ元気の出る 春の黄花 が咲きはじめましたヨ~

クロッカス_3.14
クロッカス


秋に咲く、サフランに対して早春にさく“ クロッカス ”は
花サフラン」と云われるほどよく似てます。

250px-W_sahuran
  
これが
  サフランですネ

  細長いめしべが
  香料や染料(黄)
  に使われます。

 

                      Web画像 ↑



元気の“ ”をたわわに付けた ミツマタ です。

ミツマタ_3.14



クロッカス ミツマタ   も、咲く時期に遅れはありませんでした。
いつもと同じ頃の開花です。

春の花達は、確実に を感じてるんですネ。




この時期に春の黄花を見ると、なにか元気になるような気がするんです。

やっぱり、
花が咲かないと 気持ちの春 は来ませんよね。


この分ですと、
桜の花もいつも通りの時期には、咲くでしょう。

の花の咲く頃の、能面展示会 が楽しみです。






能楽「箙(えびら)」 と 梅 3

今年の冬の寒さは、

今までになく厳しさが永く続いたように感じますネ。


いままでは、暖冬の年が多く冬の寒さが

短く感じられたのですが ・ ・ ・

まあ、

これが本来の冬の寒さかもしれませんネ。



庵の庭の梅も、

例年に比べると一ヶ月近く開花が遅れていましたが、

ようやく 紅梅 の蕾が弾けました。

紅梅_3.08

 待ちわびた
 梅の開花










でも、“ 白梅 は未だ蕾の状態です。

白梅_3.08

   白梅の蕾 ⇒







いままでのこの季節は、

紅白の梅 が満開で、温かな気候が続いて

気持ちも穏やかになれたのですが ・ ・ ・

昨年の 大震災 を経験してからは、

この時期

 “ 心、穏やかならず といった心境です。


こうして、ブログを綴っていると、

昨年のこのシリーズ初回のブログが鮮明に

思いだされます。

能と面の花物語 」 で能 東北(とうぼく)

物語をアップしたその日の午後に、

あの大震災が起こったので何か因縁めいた

気もします。


東北 は、

あの東北地方とは全く関係無く、

京都の東北院の梅に纏わる物語なのですが

いみじくも、二文字が一致してしまいました。




そんな、3月の「 能と面の花物語 」、

今年は少し気分をかえて、

能の中の“勝修羅(かちしゅら)” 物をお届けします。



(えびら) というのは、

矢を入れて肩や腰に掛け、携帯する容器のこと。

箙を付ける


   (えびら)


箙








 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


時は早春の頃。

場面は、西国(九州)の僧(ワキ)が都見物 のため

京へ上る途中、須磨の浦の生田(いくた)の古戦場に

差し掛かるところから始まります。



旅の僧は、生田川のほとりで、

武士の略礼装である素襖(すおう)を着て、

じっと 梅の花 を眺めている男(前シテ)と出会います。
 

その男は、
 
生田川での源平の合戦の折、

梶原景季(かげすえ)が風雅に梅を箙(えびら)にさして

戦った話や、景季の活躍にちなんで、

この梅を 箙の梅 と呼んでいる ことを語ります。




旅僧が一夜の宿を男に所望すると、

男は
 
私はこの梅の主で、梶原景季の亡霊なのだ 」 と
 
正体を明かし、どこへともなく消えて行きます。




今度は、

生前の戦(いくさ)装束で僧の前に再び現れ(後シテ)
ます。


赤平太a

  後シテの景季の
  亡霊
が懸ける 
  【赤平太】の面 ⇒






月岡耕漁_能絵(箙)





 梅の花枝を挿した
 後シテが登場
 




 月岡耕漁の能絵(Web画像



殺生(せっしょう)を生業(なりわい)とした

武士の宿命として、

修羅道に堕ち苦しんでいる様を僧に見せ

回向(えこう)を頼み、朝日とともに姿を消す。




                     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


    


この の謡曲の中に、
 
   飛花落葉の無常はまた、
        常住不滅の栄をなし ・ ・ ・
 
とあります。


昨年のこの月に起きた“天災地変”は、

まさに、“  飛花落葉(ひからくよう) ” のごとく

絶えず移り変わるこの世の、

無常さを思い知らされます。





  < シリーズ : 能と面の花物語 >
    
    ・ 第8回 能楽「紅葉狩」 と 紅葉   ’11 11/11   ☞ こちら
     ・ 第7回 能楽「菊慈童」 と 菊花   ’11 10/20   ☞ こちら
     ・ 第6回 能楽「井筒」 と 尾花     ’11 9/ 2   ☞ こちら
     ・ 第5回 能楽「半蔀」 と 夕顔        ’11 8/ 4   ☞ こちら
     ・ 中間  狂言「千鳥」 と 千鳥草       ’11 6/23   ☞ こちら 
     ・ 第4回 能楽「杜若」 と 菖蒲?    ’11 6/17  ☞ こちら 
     ・ 第3回 能楽「石橋」 と 牡丹  
  ’11 5/ 6   ☞ こちら 
     ・ 第2回 能楽「桜川」 と 桜    
   ’11 4/ 1   ☞ こちら
     
・ 第1回 能楽「東北」 と 梅       ’11 3/11   ☞ こちら





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お時間があれば、こちらもどうぞ


2月の能と花のイラスト
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― 狂言「節分」(能絵)-

狂言「節分」 ☞ こちら     



― 福寿草 -
イラスト「十五夜」 より☞ こちら    
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