雅勒の散歩路

能面師「雅勒(がろく)」が 能楽・能面及び、花木や野鳥・蝶等に関するHP番外編の記事を
“散歩”のような気軽な気持ちで、不定期に掲載しています。

瓢箪

瓢箪の末路 3

あれから、瓢箪(ひょうたん) はどうなった?? かって 



表皮の除去がすんだ後に、

さらに、アク抜きで2日間程水に浸し


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順調に乾燥の工程まで漕ぎ付けました。


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ところが ところが、乾燥が進むに従い

徐々に、表面がヒビ割れてきて

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ここ通りの有りさまです。 


5個の 瓢箪 の中で

最後に収穫した一番出来のいいものでさえ ・ ・ ・

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原因は色々考えられますが、

種出しの為に、中をくり抜いた際に

中の身を深くほじくり出してしまった事が

一番の敗因では   と思っています。


それと、種出しの酵素液の濃度も関係して

中身の繊維質を必要以上に溶解してしまい

表皮の厚さが均一に残せなかったようです。



何事も、“ 急いては事をし損じる ” の諺の通りです。




でも、

ここで、戦意喪失しているわけにもいきません。



傷の一番少ない 瓢箪 を何とかものにしようと

木工用ボンドで、ヒビ割れを修復して

塗装で傷を目立たなくさせれば何とか ・ ・ ・




表皮の薄さも、

光を通す加減を調整しながら、工芸うるしを重ね塗り

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をして何とか仕上げてみました。


本当は、柿渋の塗装にしたかったのですが、

厚みを増さないといけないので、

能面の裏塗りと並行して、漆(うるし)を使いました。


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これなら、なんとかいけますネ~  


能面材の木端を使って

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瓢箪 の口セン(飾りですが・・)も出来上りましたので、


いよいよ

ピンホール絵のデザインと穴開けです。


結局、

使い物にならない瓢箪4個は一応工芸漆を塗って

穴開けの練習用につかいます。


どんな、光の幻影が表現されるか 

これからは、センスの問題ですネ~ 





 < 過去の関連記事 >

   ・瓢箪の種出し     ’14  8/31  こちら
   
瓢箪の収穫      ’14  8/29  こちら

合い間の工作 4

瓢箪 は表皮の除去のため、まだ水の中 

表皮が軟らかくなって表面が削れるまで、

あと数日掛ります。



その間に、ランプ台の 工作 です。


ホームセンターで、揃えました。

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           ( 電球は発熱を抑えるため、LEDにしました )


一旦、ソケットのコードを解体して

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木製台に 横穴 縦穴 を開けて貫通させる。


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   ソケットを
 少し埋め込む





穴にコードを差し込み、ソケットコードの半田付けをして

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ソケットをビス止めして、出来上がり 


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でも、

瓢箪 ばかりに感けていられません。


本業の 能面打ち もしっかりやっていますヨ~


真夏の暑いさ中に打った 白般若 も、

白般若











そろそろ仕上げなくてはなりません 


(ツノ) の工作です。

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 般若らしく
 なりました



次は、

眼科と歯科に技工士になって、金冠と金歯を銅板で

金打ちします。



更に、

小面(雪)   2面も完成を待っています。


小面(雪)













これも、早く仕上げないと ・ ・ ・ 


この秋は、

幾つか同窓会もあり、お盆に出来なかった墓掃除も

彼岸前に行く予定でいます。

何かと、忙しい秋になりそうです。 




瓢箪の種出し 3

瓢箪の種出し に挑戦です。



今回は 瓢箪徳利 を作るわけではないので、

瓢箪 の底にカッターナイフで穴をあけます。

瓢箪の底













その穴から、中身の一部を取り出す。

中身の取り出し















これを使うと便利です。

カニ用フォークとマドラー

  カニ用フォーク

  マドラー






40℃位のぬるま湯で、

植物繊維分解酵素 と クエン酸 を溶解させる。


酵素液300cc











この酵素液を、瓢箪 の中に注ぐ

酵素液を充填













こうして、2日程放置する。

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  時々、酵素液を
  注ぎ足しながら








2日後、

中の酵素液を抜きとる時に、種が全部出されます。

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中を水洗いして、次は表皮の除去です。


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 取出した
 酵素液を
 再利用






この状態で、更に1週間程放置します。




とにかく、

手間と時間のかかる作業で、作品の完成までは

遠い道のりです。  




瓢箪の収穫 4

今週は、ずーっと 雨模様でしたネ~ 


瓢箪(ひょうたん) もこれ以上の成長が望めないので、

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        茎も枯れて
        きました





最後の2個の収穫をしました。


今年の収穫は全部で、5個

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一番先に収穫しておいた 瓢箪 は、口の方が痛み

出してきました。



今日収穫した 瓢箪 が、

表面の傷も無く形も大きさも一番いいかも ・ ・ ・


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種抜き 乾燥 を急がなくてはいけません。 



ここからが、また一苦労です。

通常は、

上の口の部分から中身の一部をほじくり出し、

水を注ぎ、一週間程放置して置くと実の部分が

腐って綺麗に取り出されるのですが、

その間匂いが強烈です。 



そこで登場するのが、バイオの種抜き酵素です。


種抜き酵素












これを使うと、

匂いも防げて1、2日程で中身が取り出せるようです。




小振りの 瓢箪ランプ用に、

電池式のランプ台は既に準備していますが、

ランプ台










20cmサイズの 瓢箪ランプ は、

LEDとソケットを購入してランプ台を手作りします。

( 既製品を求めて、東京まで行ったのですが ・ ・ ・ )



次は、いよいよ 瓢箪 の種抜きです。



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