月下美人

更に、
明日(9日)の夜は今年最後のスーパームーンです。
昨日の午後からは、空も晴れて
満月の一日前の月が顔を出してくれました。

昨夜(7日)の月
いつも、満月に咲く 月下美人 でしたが
今年四回目の開花が始まってしまいました。

20時頃
今年は雨の多い夏でしたので、三回とも
月明かりの無い夜にはかなく咲いていました。
そのせいか、
今回は久々の満月が “ 待ちきれなくて ”


咲いてしまったのでは ・ ・ ・

次のスーパームーンは、来年の9月28日とか ・ ・ ・
秋草に置く白露の飽かずのみ
相見るものを月をし待たむ
大伴家持
秋草につく白露(しらつゆ)のようにはかなく、
飽き足らない思いで逢うものなのです。
また来年の月を待つことにしましょう。
こんな心境でしょうかネ~
いえいえ、
庵の庭の 月下美人 は結構逞(たくま)しく育っています。

次の月の満月を待つ蕾が、二つ
この蕾の開花が、今年最後になるんでしょう。
さて、今宵の空模様はどうでしょうネ~

中秋の名月 にお似合いの庵の秋草達は、
吾亦紅(ワレモコウ)


秋草に置く白露

薄(ススキ)
スタンバイです。


京都では、
祇園祭の時期に 桧扇 を活けるお店や家々が
多いそうです。

8月撮影の
桧扇 の花


この葉が、
名前の由来かな?
この花が終わり、秋を迎える頃、
緑色の袋果(たいか)の中に黒い種を宿します。

10/12撮影
桧扇 の真っ黒の種のことを、
和歌の世界では " ぬばたま " といい、
枕詞(まくらことば)で 「 夜 や 髪 」 に掛る多くの作品が
あります。
天の原 雲なき宵に ぬばたまの
夜渡る月の 入らまく惜しも
万葉集
「 天の原に一点の曇りもない宵なのに、
この夜空を渡る月が沈むのがとても心残りだ。 」
古代からある花で綺麗な花なのに、
万葉集などでは花そのものの美しさには触れた歌は
なく、なぜか黒い実の方が 「 夜 」 や 「 黒髪 」 などを
導く枕詞として使われている って、
何となく神秘性を感じませんかぁ~

黒い実は、
古代から “ 魔よけ ” や “ 邪気除け ” の力があると
信じられているようなので、魔よけ・厄よけのシンボルとして
桧扇 が “ 祇園祭の花 ” で飾られいるのも頷けます。
さて、
“ 夜渡る月 ” を待ち焦がれている花が有ります。

あと数日で
10月の満月を迎えます。

新しい花芽
今年は、11月に5回目の開花も期待されます。
我が家では、
年に5回の 月下美人 の開花は新記録です。

被害が無いといいですネ


福島に近い、この地では
多少暑さは残っているものの、風と虫の音が本格的な秋の近づきを感じさせています。
猛暑の夏のようでしたが、今になると夏の終わりが少し寂しく感じられます。
この夏、活躍してくれた 扇風機 と 風鈴 の先には、
夏の “ 名残(なご)り花 ” を咲かせています。

雅勒 の部屋にはクーラーが無いんです。
でも、何とか今年の夏も乗り切れましたヨ~

暑がりのくせに、クーラーの風が苦手な 雅勒 ですので
窓越しに見える夏の花 と 風鈴の音が清涼剤になりましたぁ~

短冊と繫ぎ紐も、ボロボロになってしまいました。
その花も、そろそろ咲き納めの頃となり、
夏の終わりの “ 風が揺らした 風鈴の響き ♪ ” と
共に懐かしんでいます。

ノウゼンカズラ
芙蓉(フヨウ)
マンデビラ
ノウゼンカズラ ↑

芙蓉

⇐ 芙蓉の
花芯
芙蓉の手前には、
まだまだ花の楽しめるマンデビラの鉢植えがあります。
あと一月は、楽しめますネ。
今月の30日は、“ 中秋の名月 ”

月下美人の
蕾
今年も月明かりの下で、月下美人 も楽しめそうです。

15時頃の蕾 ⇒
能面教室から帰って来ると、
庭に独特の甘い香りが ・ ・ ・
5つの蕾のうち、3つが開花していました。

20時頃の様子 ⇒
真夏に咲く “ 月下美人 ” と比べると、ちょっと寂しげにも見えますネ~
今夜は、
雨がパラついていて、月は見えませんが、
月齢はこんな状態のハズです。


新月から9日目
(小潮)
今年の過去3回(7,8,9月)の開花は、
いずれも満月の近くでしたが
今夜は半月に近く満月まで一週間もあり、
月の明かりも無いのに ・ ・ ・
やっぱり、
月の満ち欠けや、潮汐(ちょうせき)には関係無かったのかなぁ~

でも、
南の孤島の 硫黄島 では、数か所に何千株の
“ 月下美人 ” が群生していて、8月から9月にかけてのある夜に、一斉に花を咲かせると聞きます。
これって、やっぱり月や潮に関係しているのでは ??
それにしても、
“ 月下美人 ” って、魅惑的で神秘な花ですネ~

明日の夜で、今年の 咲き納め です。
< 過去の関連記事 >
・ 十八夜の月下美人 ’11 9/15 ☞ こちら
・ 真夏の幻想 ’11 7/19 ☞ こちら
彼岸花の花の時期が終わると、
“ 花を想い ” ながら彼岸花の葉が生え始めます。
「 相思華(サンチョ) 」の名に、ピッタリな花ですネ
白花彼岸花
の葉 ⇒
⇐ 赤花の彼岸花
の葉
こうして見ると、紅白それぞれ葉に特徴が出ています。
白花彼岸花 の葉は、
少し太めで葉の真ん中の白い筋もかなり薄めですネ
二週間程前は、こんなだったのに ・ ・ ・
きっと、この花の事を
思い巡らせているんでしょうネ
紅白の彼岸花が盛りの頃、
黄花の彼岸花は少し花芽を覗かせただけでした。
10月初旬の芽 ⇒
⇐ 紅白の
彼岸花が終わる頃
ようやく
花芽を覗かせます
遅ればせながら、
ようやく 黄花の彼岸花 が咲きました。
同じ彼岸花の仲間なのに、
毎年二週間程遅れて咲く黄花の鍾馗水仙(しょうきずいせん)
紅・白・黄の “ 三色揃い咲き ” も見てみたいのですが、
こうして時期をずらして咲く花も、
楽しみが永く持続するので、これも良しとしますか。
今日は、10月も半ばだと云うのに
気温は夏の陽気に近く、秋の気配を
遠くに押しやってしまう程です。
小春日和の時期にはまだ早いのですが、
木花達にとっては、
秋のこの時期は四季感覚を狂わせる季節
かもしれませんネ~
昔の映画に 「 狂った果実 」 ってのがありましたが ・ ・ ・
(古ぅ~)
夏と間違えた花、と云えば
今年、
四度目の開花が期待される “ 月下美人 ” の蕾です。
数日前に10月の満月が過ぎましたけど ・ ・ ・
いつ咲くんでしょうネ~??
“ ライラック ”さん! 季節を完全に間違えてるヨ~
⇐ 狂い咲きの
ライラック、1房
“ 石楠花(しゃくなげ) ” には、秋に咲く品種もあるそうです。
庵の庭の 石楠花 は、
もともと春に咲く品種の筈だったのですが ・ ・ ・
もうこれは、
狂い咲き と云うよりは、立派な 「 二季咲き 」 ですネ~
こんな、花達を見るにつけ
雅勒 の人生、いつまで花を咲かせられるのか、
しみじみと考えてしまいます。 (笑)
『 物想いの秋 』 でもありますネ~
< 過去の関連記事 >
・ ようやく彼岸花が・・・ ’11 9/30 ☞ こちら
・ これって、温暖化? ’10 9/25 ☞ こちら
雅勒
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