梅雨入り と 台風2号の影響で、
庭の手入れもままならならず、2階の窓から強風と雨に晒されている花木を眺めていると心穏やかならずと云うところです。


こんな時は、
心静かに ” 刃物の手入れをしながら、じーっと台風(温帯性低気圧になりましたが)の通り過ぎるのを待つしかありませんネ~

刃物研ぎって、刃先と睨めっこで結構神経を集中させるものですよ。
それも、30本近くの刃物を研ぐのですから  ・ ・ ・ 


今では、電動のモータシャープナーという便利なものがあるので
色々な形をした彫刻刀等、研ぎの素人でもなんとか研げます。


今日は「研ぎ師」ですよ 

能面師って、 “ 色々な職種をこなす ” って、知ってましたかぁ~ 

カンナを掛ける「大工」、ある時は「髪結い」、またある時は「歯の技工士」、「漆職人」、そして最終的には彩色する「美容師」かなぁ~ (笑)


研磨剤 ⇐ 研磨剤を表面に塗る

研ぎ




 刃先の角度を決めて、
 (ハガネ)が鈍らない
 ように慎重に ・ ・ ・





面打ちにとっては、刃物の切れ味は一番大事な事です。

刃先の拡大

 研ぎの過程で、
 拡大レンズを通して
 刃先を伺います。






切れ味のよい刃物で打ったノミ後は、光沢のあるアメ色の木肌と檜(ヒノキ)の香りで何とも言えません。

これが面打ちの醍醐味なんでしょうネ~ 




こうして研ぎあがった刃物を一つ一つ並べていくと、
不思議と次に打つ面への期待と意欲が増してきます。

粗堀用ノミ


 ⇐ 粗彫用の
   叩きノミと
   突きノミ




 面裏用ノミ   粗彫用のノミ    削ぎ用ノミ

彫刻刀

 中彫、仕上げ彫、
 小作り用の彫刻刀






           切り出し刀   浅丸丸刀    極浅平刀



特殊な刃物 その他、
 特殊な彫刻刀


収納箱

 
 
  手作りの桐の収納箱
  に納めて完了です ⇒







以前版画を彫っていた時は、昔ながらの “ 砥石(といし) ” で研いでいて切れなくなる(研ぎが未熟だったかも?)とすぐに新しい彫刻刀を買い求めていたのですが ・ ・ ・ 



今は、 『 十年一剣 』 を磨く の精神で、

面打ちの修練を積み、個展の機会を “ 心静かに ” 伺いながら、永くひと振りの剣(道具)を大切に  ・ ・ ・
と云う心境ですかネ~

座右の銘
  頂いた寄せ書きの言葉を、座右の銘にしています