今年も残すところ、10日余り

能・狂言面、2面の彫りが完成しました。


これで、
次の能面展の出展作品の見通しが付き、ホットして

います。 



一点目の能面は、【 猩々(しょうじょう)

猩々_12.19





















猩々(面裏)_12.19   木曾檜を使用











中国の伝説上の海に棲む妖精(ようせい)で、

姿は猿、顔は人間で、声は子供に似て人の言葉を

理解し、酒を好むという。


PC190725







PC190728







表情は明るく口元に微笑みを見せています。


笑いの要素の少ない能面のなかにあって、

異色の存在の能面です。




狂言面は、【 小豆武悪(あずきぶあく)

小豆武悪_12.19





















小豆武悪(面裏)_12.19
       会津桐を使用      











武悪(ぶあく) の名称の  とは を意味し、

猛々しく強い面 という処からきている面です。


狂言での (おもて) は相手を威嚇したり変身したりと、

使い方も多彩です。


小豆武悪 は一般的な 武悪 よりも小振りで、

肌の色が小豆色である為に “ 小豆 の名が付いて

います。



この 武悪 面、

どこか、このキャラに似てませんかネ~ (笑)

喪黒福造





  笑うセールスマンの
  喪黒福造







今年の面打ちは、これで 打ち納め です。

年明け早々、彩色の予定です。



猩々 の酒で赤らめた表情、


猩々_制作モデル






   鐘紡コレクション 
      「能面」より




武悪 の小豆色、

小豆武悪_制作モデル








  山本東次郎家
  「狂言の面」より





今から顔料の調合に思考を巡らせています。



能面教室も明日が今年の最終日で、

能面打ちは、仕事収めですが、

家の 大掃除 を控えています。


これを終わらせないと年が明けないんですよネ~