雅勒の散歩路

能面師「雅勒(がろく)」が 能楽・能面及び、花木や野鳥・蝶等に関するHP番外編の記事を
“散歩”のような気軽な気持ちで、不定期に掲載しています。

野鳥・蝶&小動物

蝶、2態 5

猛暑の夏が終わり

ようやく秋らしい気候になってきました。

最近、

良く見かける蝶がいます。


秋に、南下する蝶

1,500km以上移動したり、

1日に200km以上の距離を移動する

渡り蝶 
” の アサギマダラ です。

PA163944
アサギマダラ 藤袴(フジバカマ)


きっと、南下の途中に

我が家の庭で一休みしたかったのでしょう 

藤袴(フジバカマ) 
が好きな蝶でもあります。


薔薇の鉢で、


P9253767


ミネラルを補給中 ???




北上する蝶もいます。

100年程前に

シーボルトにより長崎で発見された

ナガサキアゲハ ” です。

P9140586
ナガサキアゲハ ノウゼンカズラ 




当時は、九州南部と四国南部までしか分布して

いませんでしたが、

2010年頃には関東地方での定着が確認され

最近では、福島県や宮城県でも

確認されている様です。

温暖化の影響ですかね~ 


初夏に、

我が家の庭先の度々訪れてくれています。

P9140614



北上する蝶、南下する蝶

色々な生態があります。


蝶の好きな花 5

猛暑の時期も遠のき

少しずつ、凌ぎやすい時期になりました。


猛暑を凌いでいた蝶達も、

活発になってきたようで


我が家の庭にも頻繁に訪れるようになりました。


その蝶達もお好みの花があるようです。


00.サンジャクバーベナ
サンジャクバーベナ


南アメリカ産のバーベナの仲間で、

草丈が 1m位に生長する
ことから “ 三尺 ” の

名が付いたようです。

和名は、


柳の様な細い葉と開花時の花姿から
柳花笠



サンジャクバーベナ は、

蝶にとっての蜜源植物なのです。


01.クロアゲハ
クロアゲハ


02.アオスジアゲハ
アオスジアゲハ


04.ツマグロヒョウモン
ツマグロヒョウモン


05.シジミチョウ









     シジミチョウ


06.セセリチョウ


セセリチョウ














夏の名残花にも蝶が ・・・

11.ノウゼンカズラとナガサキアゲハ
ノウゼンカズラナガサキアゲハ



12.メドウセイジとキアゲハ
メドウセイジキアゲハ



秋になると、蜜源は 藤袴(フジバカマ)です。

さてさて、どんな蝶が寄ってくるのでしょうか ?





冬花と芽吹き 5

今年の冬は、

いつもより寒さが厳しく感じます。


それでも、

冬の庭に紅白の花が彩りを添えてくれています。


サザンカ
        
紅サザンカ


水仙
         水 仙


紅梅 もようやく一輪、花を咲かせました。

紅梅



二月に入ると、旬の味覚が楽しみです。

蕗のとう
        蕗のとう


春の兆しが見える頃には、

銀色の毛をまとった 白木蓮 も花開くことでしょう

白木蓮の蕾とシジュウガラ
      白木蓮の蕾 と シジュウガラ       

今は、野鳥の止まり木です。



そして、

三つ叉の蕾み
 
      ミツマタ の蕾

黄金色の ミツマタ の花の蕾みもスタンバイ 


春は、

まだ少し遠いようですが

コロナ禍の収まる春が待ち遠しいですね~ 




鳥のお話_2  5

シジュウカラ は " 四十雀 " と書き、

スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属に分類される

スズメの大きさほどの鳥です。

P1010092



シジュウカラ にまつわる民話があります。


  一休和尚がある寺の小坊主だったとき、
 
  檀家の人が

  「 飼っていた四十雀が死んだのでお経をあげてほしい 」
 
  と言ってやって来ました。

  「 なむなむなむ 」 しか知らない小坊主
(一休)

  死んだ四十雀を仏前に置き、線香を一本立てて、

   「 南無南無南無~
    人生わずか五十年、
    お前は小鳥なれど四十雀とはよく生きた
     南無南無南無~ 」

  と
四十雀の長寿を称えてお経をあげました。

  そこへ和尚が戻ってきて
 
  小坊主は、こんな文句で四十雀に引導を渡したと報告。

  すると和尚は、

  「 命というものは夫々頂いた分だけ生きるもんだ 」

  「 俺でも思いつかない文句 」 と言って

  小坊主を褒めました とさ  ・ ・ ・




この時代は、人生五十年

四十歳でも長生きの時代だったんですね ~


PB210492


  老の名のありとも知らで四十雀 
                松尾芭蕉



 < 過去の関連記事 >

   ・ 鳥のお話_1      ’20 1/24  こちら

鳥のお話_1 5

先の「冬の訪問者」で紹介した野鳥の

お話を ・ ・ ・


ジョウビタキ  は、

ジョウビタキ(♂♀)














スズメ目、ツグミ科の小鳥で大きさはスズメくらいで、

雌の ジョウビタキ は特にスズメに似ていて、


ジョウビタキ(♀)




 雌の
 ジョウビタキ






スズメ
        




               スズメ ☞






翼に大きな白斑があるので、

俗に モンツキ(紋付)ドリ とも呼ばれます。


時々ピョコンとおじぎをして尾を震わせます。
 



  昔、スズメ と モンツキドリ は姉妹でした。

  母親が重い病気になったとき、
  スズメ はお歯グロを塗っていましたが、
  すぐやめて駆けつけたので
  死に目に会うことができました。
 
  ところが モンツキドリ は、
  化粧をしたり紋付を着たりと
  時間をかけたので、
  死に目に間に合いませんでした。

  怒った父親は モンツキドリ に
  「 もう、こんりんざい食べ物をやらない 」 と
  言いました。

  だから今でも モンツキドリ(ジョウビタキ) は、
  ピョコンとおじぎをしているのです。

  いっぽうスズメの口もとが黒いのは、
  途中で塗るのをやめた
  お歯グロのあとだというのですが ・ ・ ・

 
             [日本の鳥百科]より

2016sparrow06-1[1]






   スズメ の口元



西瀬戸内地方にある民話です。



冬の訪問者たち 5

スズメやヒヨドリは、

一年を通してよく見かけるのですが

野山に餌の少ないこの時期

普段あまり見かけない鳥達が、

庵の庭に訪問してくれます。


正月飾りに使ったミカンを、メジロ におすそ分け

メジロ








ジョウビタキ の雄は、

ジョウビタキ(♂)


この場所がお気に入りのようです。


ジョウビタキの雄は羽色は鮮やかですが

黒塗りの顔は、チョット怖いかも ・ ・ ・

雌の方が可愛いですね~

ジョウビタキ(♀)

名前の由来は、

昔、高齢の男性を「翁」や「尉」と呼んでいた事と

鳴き声が「火打石」を打つような音で鳴くことから、

火焚に例え

ジョウ(尉)ビタキ(火焚)と呼ばれる様になったとか。





顔に白・黒の特徴のある、シジュウカラ

シジュウカラ(1)


結構、警戒心も強く

なかなか、横姿を見せてくれませんが

シジュウカラ


綺麗な羽ですよネ~  




蜜を求めて 

今日は、気温も上昇して

南の方では、

早くも桜の開花も始まったようですネ~ 


庵の庭に集まる鳥達も、

P2091020
            梅の蕾に集う、メジロ

花の蜜を求めて賑やかになりました。


ミツマタの花にも、ヒヨドリ が  ・ ・ ・

鵯(ひよどり)

蜜を吸うa


でも、

小さな花なのに、どうやって蜜を吸うんだろう 



蜜を吸う















よく見ると、

蜜を吸う_up



花の付け根を口ばしで抑えて蜜を

絞り出しているのですね~


納得です~ 


これから、本格的な花の季節です。

きっと、鳥達も喜ぶでしょうね~ 



やっと逢えました 5

ナガサキアゲハ の雄に逢ってから、一週間

ナガサキアゲハ_♂













やっと

連れあい(?)の雌に出逢いました。


ナガサキアゲハ_♀(2)

ナガサキアゲハ_♀



お隣さんの柚の木の廻りを飛び交っていた

雌のナガサキアゲハ


卵を産み付けていたのかもしれません。


やがて、

我が家の庭のノウゼンカズラの花の蜜を

吸いに ・ ・ ・

ナガサキアゲハ_♀(4)

ナガサキアゲハ_♀(3)



この蝶、

雄雌で容姿がかなり違います。


ナガサキアゲハ[♀♂]


雌の方が艶やかですネ~


また、

来年もこの蝶の子供達が、遊び来てくれるでしょう 




長崎から ・ ・ ・ 5

シーボルトが長崎で最初に採集されたことから

名が付けられた蝶、


07a
                   ナガサキアゲハ (♂)


久々に、庵の庭で確認できましたぁ~


07b












07













雄のナガサキアゲハは、

後翅の青色鱗が美しいです。



長崎から船に乗って~ ♪ 」 来たわけでは

ありません。 (笑)



温暖化に伴い、年々北上する蝶で

温暖化の指標種として注目されています。


10年程前の春先に、初めて眼にした時は


P5210075



 2010年に
 北限確認された
 春のナガサキアゲハ 
 



茨城が北限とされていたのですが、

いまでは、宮城県まで達しているような ・ ・ ・


でも、

ナガサキアゲハ の雌はまだ見ていませんが

きっと、どこかこの近くにいるのでしょうね~






 < 過去の関連記事 >     

  ・ 北上する蝶たち         ’12  9/5  ☞ こちら
 
 ・ 新発見 !!           ’10  6/1  ☞
こちら


夏の夜の訪問者 5

昨夜、

我が家の玄関に珍客(?)が訪れました。


昼間には、

庭によく訪れてくれるのですが、

暗くなった時の訪問は、ビックリ (@_@) しましたぁ~



その訪問者?とは

クロアゲハ♀


夜遊びして、

帰るところが分からなくなった

メス(♀)の クロアゲハ でした。

玄関の灯りに誘われて、

迷い込んでしまったのでしょうネ~



一晩、

玄関の壁をベットにして一夜を過ごしたようです。

クロアゲハ♀_2




朝、

玄関ドアを開けておいたら、朝の光を見つけて

無事、庭先に飛び立っていきました。


我が家の庭には、春から秋にかけて

色々な蝶が花の蜜を求めて訪れてくれます。



クロアゲハ♂?












                   クロアゲハ


キアゲハ♀と♂
           キアゲハ ♀(左) ♂(右)


アオスジアゲハ♀



















   アオスジアゲハ 




シジミチョウ














   ヤマトシジミ

シジミチョウ♂と♀
         




ゴマダラチョウ
           ゴマダラチョウ


ツマグロヒョウモン♂
           ツマグロヒョウモン


ツマグロヒョウモン♀
      ツマグロヒョウモン


ルリタテハ
        ルリタテハ


今年、遊びに来てくれたチョウ達です。



どのチョウも、

バーベナ・ボナリエンシス ( 和名:柳花笠


P7020357












P7020358















好きなようですネ~




 < 過去の関連記事 >     

  ・ 蝶の好きな花           ’14  6/20  ☞ こちら




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