能・狂言の世界にも影響を及ぼしています。
アニメの 「 鬼滅の刃 」 が
狂言でも演じられるようになりました。 (゚ω゚)
では、
能や狂言における “ 鬼 ” とは、
どんな存在なのでしょうか?
江戸時代の
正式な上演形式は一日五番と定められていました。
その上演形式を「 五番立 」といい
朝から晩まで一日を通して演じられていました。
朝日が昇ってきたときに行なう
「 脇能(神能):一番目物 」 から始まって、
昼が過ぎ、陽が傾き暮れていくと、
うす暗い中で、
“ 鬼 ” が登場する演目になります。
“ 鬼 ” が登場する物語には、
いろんなパターンがあります。
最初は人間のふりをして出てきて、
旅の僧などと出会い、話をするうちに、
自分の正体を明かしていく “ 鬼 ” のお話。
女性が恨みつらみを抱いて変化(へんげ)して
鬼女の
怨念レベル
怨念の果てに “ 鬼女 ” に変わってしまうお話。
今年の新作 ☞
能における人の化身・ “ 鬼 ” の悲しみに対して、
狂言に登場する 鬼達 は陽気で、
生きていくことの素晴らしさを讃えます。
最初こそ人間に恐れられますが、
次第に滑稽で気弱 (ちょっとまぬけな様相) になり、
人間と同じように泣き笑う存在として描かれます。
4月の定例「 能面展 」で、
特別企画の『能・狂言の鬼達の面』コーナーで
これらの鬼面を展示いたします。