【 山姥(やまんば) 】は、
能の演目《 山姥 》に用いられる面。
山姥 は、一人深山に棲んで春は花を尋ね、
秋は月を求め、冬は雪を誘って
山を廻るが妄執を離れられない鬼女である。
大自然の中に生きる山姥の苦悩を見る深い内容
である。
大和猿楽四座
すなわち観世、金春、宝生、金剛の【 山姥 】 は

栗原さんの【山姥】
このようこの様な面が用いられるが、
旧蔵者の梅若家の【 山姥 】の面は、
非常に強い表情で、
特に 歯茎 を現わしている点が珍しく

一見、老女とは思えない表情をしている。
更に、面の彫りには
眼の廻りの “ 二重線 ” や “ 涙袋 ” の彫りと
“ 眉間皺 ”・“ 口廻りの皺彫り ” 等

かなり特徴的な技法が施されている。
実はこの面は、明治時代には
【 真蛇 】 とされていたと云う。
付属の面当てには「真蛇 赤鶴作」と墨書されている。
角の痕跡はないが、
上歯の左右端に牙を付けていた銅釘が残っている。
しかし、
鼻と口の間、顎には植毛孔を埋めた痕跡があり、
X線CT調査によると頭にも植毛孔の跡が見える。
当初は 【 悪尉 】 として作られたのだろう。
和歌山・根来寺にはこの面とよく似た
【 鷲鼻悪尉 】 がある。

ただし【 悪尉 】には髪はないので、
定型化する前の、今は残っていない形の面だったのだろう。
面のサイズが老婆にしては、かなり大振りで
【 悪尉 】等の鬼神面のサイズで彫られていることで
納得がいく。
ーー 国立文化財機構 HP より ーー
本面のサイズは、元々が【悪尉】(男面)である
ことから
大振りな面なので、
今回は老女らしく93%に縮小して製作を試みる。
この段階で、型紙を作成

左右の
バランス調整
その後、
眼・鼻・口の小作りをして彫りが完成
面裏も、本面に合わせて
墨漆の仕上げ
彩色は、これからですが
本面を参考に傷彩色で仕上げる予定です。
能の演目《 山姥 》に用いられる面。
山姥 は、一人深山に棲んで春は花を尋ね、
秋は月を求め、冬は雪を誘って
山を廻るが妄執を離れられない鬼女である。
大自然の中に生きる山姥の苦悩を見る深い内容
である。
大和猿楽四座
すなわち観世、金春、宝生、金剛の【 山姥 】 は

栗原さんの【山姥】
このようこの様な面が用いられるが、
旧蔵者の梅若家の【 山姥 】の面は、
非常に強い表情で、
特に 歯茎 を現わしている点が珍しく

一見、老女とは思えない表情をしている。
更に、面の彫りには
眼の廻りの “ 二重線 ” や “ 涙袋 ” の彫りと
“ 眉間皺 ”・“ 口廻りの皺彫り ” 等

かなり特徴的な技法が施されている。
実はこの面は、明治時代には
【 真蛇 】 とされていたと云う。
付属の面当てには「真蛇 赤鶴作」と墨書されている。
角の痕跡はないが、
上歯の左右端に牙を付けていた銅釘が残っている。
しかし、
鼻と口の間、顎には植毛孔を埋めた痕跡があり、
X線CT調査によると頭にも植毛孔の跡が見える。
当初は 【 悪尉 】 として作られたのだろう。
和歌山・根来寺にはこの面とよく似た
【 鷲鼻悪尉 】 がある。

ただし【 悪尉 】には髪はないので、
定型化する前の、今は残っていない形の面だったのだろう。
面のサイズが老婆にしては、かなり大振りで
【 悪尉 】等の鬼神面のサイズで彫られていることで
納得がいく。
ーー 国立文化財機構 HP より ーー
本面のサイズは、元々が【悪尉】(男面)である
ことから
大振りな面なので、
今回は老女らしく93%に縮小して製作を試みる。
この段階で、型紙を作成

左右の
バランス調整
その後、
眼・鼻・口の小作りをして彫りが完成
面裏も、本面に合わせて
墨漆の仕上げ
彩色は、これからですが
本面を参考に傷彩色で仕上げる予定です。