狂言で演じられる “ 鬼 ” には、

武悪
(ぶあく) 】の面が使われます。



武悪 】は、能面の【大(おおべしみ)】に相当する

大べし見














大癋見
    雅勒作



吽形(うんぎょう)の鬼面です。



でも、狂言に使われる鬼面は、

凶悪さが感じられてはいけません。

やや凶悪な雰囲気ですが、滑稽さが必要となります。

それが、【 武悪 】の面です。



【小豆武悪】
【 武悪 】 雅勒作




【 武悪 】の面にも “ 変わり武悪 ” といって、

色々な表情の面があります。


今回は、

神鳴武悪 】( 通称【神鳴】)を打ってみました。

モデル面は、

モデル面














 
写し面


P1130548













山本東次郎家『狂言の面』からです。

狂言面【神鳴】_正面
狂言面_【神鳴】

P6264277a
















P6264278a





















左右のこめかみの上部に血管が浮き出しているのが、

稲妻の様にも見えます。



面裏
面 裏


面裏は、

桐材の木目を活かして  “ 拭き漆 ”