2月3日、今日は “ 節分

窓をあけて元気に豆をまき、

邪を払い福と春を呼び込む「豆まき」が

本来の節分の行事ですが、

近年では恵方巻を節分の日に食べことが

すっかり定着しているようですね~


そこに登場するのが “


狂言の《 節分 》は、

狂言《節分》_富士見市民文化会館HP「万作の会」












節分の夜に、蓬莱の島 から来た 鬼 が、

ある家を訪れます。


留守番をしていた女に心を奪われた 鬼 は、

蓬莱の島 に流行る小歌を謡って言い寄りますが、

女は一向に受け付けません。

泣き出してしまった鬼を見た女は、

心を許したと見せかけて…。

の目にも涙  

強いはずの がかえって人間らしく描かれ、

弱いはずの人間の心に棲む鬼の姿を描いています。

【小豆武悪】_1
狂言《節分》に使われる面 【武悪】

【小豆武悪】_3












中国に起源を持つ “ 
鬼やらい ” の儀式で

豆を打たれて退散する は、

災いをもたらす “ 疫鬼(えきき) ” です。

一方、

春の初めに蓬莱の島から来る “ 春来る鬼 ” は、

人々に祝福を与える為に来る来訪神といわれます。


【鬼】_1
狂言《節分》で蓬莱の鬼に使われる【鬼】
【鬼】_2









【鬼】_3










 “ 
 ” を扱った狂言面は、

「凶悪さ」を排除しています。

鬼ではありますが、

造形的には完璧なまでに美しく、

ある意味、滑稽さを漂わせています。

節分_鬼











ところで、

恵方巻って、
 

恵方巻

 








来訪神を呼ぶ近代の習いなのでしょうかね~ 




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