初春の庭は

蝋梅 の花と香りに包まれます。

01.蝋梅











  満月蝋梅



01.蝋梅(満月)_Up


よくみると、

枯れ落ちそうな葉の裏には、空蝉 (うつせみ) が ・・・

02.空蝉
蝉の抜け殻(空蝉)


そう、

昨年の猛暑にもめげず、

賑わせてくれた蝉の抜け殻です。


蝉の抜け殻(空蝉)には、

隠された不思議な意味や言い伝えがあります。

蝉の抜け殻は縁起が良い ” 

所以
(ゆらい) は、

蝉は長い期間を土の中で過ごし、

地上に出てから7日程度で寿命を迎えてしまう

ことに加え、

羽化
(うか) を経て成虫になれる確率が

40%程度しかないからだそうです。

力強い命の再生に伴うものとして

重要視されているのです。

中国やヨーロッパでも同じような理由で

“ 蘇りと再生の象徴 ” や “ 幸運の象徴 ” 

いわれています。



話は変わります。

今日(1/7)からNHKの大河ドラマで

「 光る君へ 」が始まりますが、

紫式部が書き上げた『 源氏物語 』にも

空蝉 が登場します。

03.源氏物語絵巻『空蝉』
源氏物語絵巻 『 空蝉 

       空蝉の  羽におく露の  木がくれて
             忍び忍びに  ぬるる袖かな



主人公の光源氏が、

ヒロインの一人でもあるかつての思い人・空蝉 

逢坂(おうさか) の関ですれ違う 『 関屋 』 の帖は

04.【第十六帖】『関屋』の帖
源氏物語 十六帖 『 関屋 』


人気のあるお話です。


大河ドラマでは、

この場面がでてくるか? 楽しみです。