能面の彩色に欠かせない技法に

古び付け ” があります。

仏像など、

古い時代に作られて今に至っているような、

独特の彩色方法です。

能面の場合、

一般的には  “ ヤシャブシ ” の煮詰め液による

11.ヤシャブシ





 ヤシャブシの種⇒




古色付けが用いられますが、

「黄色味が強くときに緑がかって見えることもある

と、敬遠される方もいます。

仏師の方の “ 古び付け ” は

煤の煮詰め液と墨を使った古色液を

使いるようです。


私も色々な “ 古色液 ” を使って、

能面の古び彩色を試みてきました。

今回は、

煤竹
(すすたけ) ” が手に入ったので

01.煤竹の在庫










02.煤竹入手


古色液を作ってみました。


 

03.煤竹の煮出し





 煤の付いたままの
 古竹を小さく切って
 水に浸す。






03.煤竹の煮出し_2


じゅっくり煮込みます。



03.煤竹の煮出し_3

色が浸み出たら、

防腐効果を出す為、タバコの刻みをいれて

再度煮込みます。


04.煮出し液の濾し


濾過して、ペットボトルに移します。



色合いを更に濃くする場合、

05.煮出し液の再煮沸


再度煮詰めます。


06.2度目の濾過
左:再煮沸後



暫くは、

煤竹の古色液を使ってみます。



煤竹で、
21.茶さじ

茶さじも作ってみようかなぁ~