この時期、庵の庭に咲く花は
春を告げる 水仙 と

甘いよい香りのする 蝋梅 です。
蝋梅 は中国原産の落葉低木で、
開花期以外はあまり目立ちませんが、
新春に香り高い花を咲かせる貴重な存在です。
中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、
「 雪中の四花 」 として尊ばれています。
中国河南省に、
「 鄢陵(えんりよう)の蝋梅 」 と云う民話があります。
昔、中国の鄢(えん)の地に小さな国があり、
王は花園に様々な草木を集め、
なかでも蝋梅を愛好していました。
でも、その花に香りがありませんでした。
残念に思った国王は、
「 今度の冬までには香りのある蝋梅を作れ 」
と庭師たちに命じました。
やがて冬が来て、蝋梅の蕾をつけた枝に
雪が積もる時期になっても、
庭師たちには、何の打つ手も見つからず、
困りきっていました。
或る日、1人の物乞いが、
いやな匂いのする花のついた梅の枝を、
片手に何本か持って、無理やり花園に入ろうと
した時、門番が殴りつけたのを見て、
庭師たちは駆けより物乞いにお金を握らせ、
出ていくようにと話しました。
すると物乞いは、
手にしていた梅の枝を庭師たちに渡し、
「 この枝は蝋梅と深い縁がある 」 と言い残して、
どこへともなく立ち去りました。
庭師たちは、
きっと神仙が助けにきてくれたのだと思い、
その枝を早速、蝋梅に接ぎ木をしました。
雪景色のなかで、蝋梅の黄色い花が咲くと、
たしかに強い香りが漂い
国王も、これには大変満足しました。
それ以来、鄢陵(えんりよう)の蝋梅は、
よい香りのする花として有名になったそうです。
蝋梅 の花言葉は、” 慈愛 ” だそうです。
物語の
物乞いへの気持ちからきているんでしょうね~
童話も書いた小説家 「 芥川龍之介 」 も
蝋梅 の花を愛し、幾つかの俳句を詠んでいます。
蝋梅や 雪うち透かす 枝のたけ
芥川竜之介
” 雪中の蝋梅 ” もさぞ素晴らしいでしょうネ~
新作の能面に、蝋梅 を添えてみました。
般若心経の冒頭に、「観自在菩薩」とあります。
” 慈愛 ” あふれる 観音さまのことです。
?? 般若 違いですかね~ (笑)
春を告げる 水仙 と

甘いよい香りのする 蝋梅 です。
蝋梅 は中国原産の落葉低木で、
開花期以外はあまり目立ちませんが、
新春に香り高い花を咲かせる貴重な存在です。
中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、
「 雪中の四花 」 として尊ばれています。
中国河南省に、
「 鄢陵(えんりよう)の蝋梅 」 と云う民話があります。
昔、中国の鄢(えん)の地に小さな国があり、
王は花園に様々な草木を集め、
なかでも蝋梅を愛好していました。
でも、その花に香りがありませんでした。
残念に思った国王は、
「 今度の冬までには香りのある蝋梅を作れ 」
と庭師たちに命じました。
やがて冬が来て、蝋梅の蕾をつけた枝に
雪が積もる時期になっても、
庭師たちには、何の打つ手も見つからず、
困りきっていました。
或る日、1人の物乞いが、
いやな匂いのする花のついた梅の枝を、
片手に何本か持って、無理やり花園に入ろうと
した時、門番が殴りつけたのを見て、
庭師たちは駆けより物乞いにお金を握らせ、
出ていくようにと話しました。
すると物乞いは、
手にしていた梅の枝を庭師たちに渡し、
「 この枝は蝋梅と深い縁がある 」 と言い残して、
どこへともなく立ち去りました。
庭師たちは、
きっと神仙が助けにきてくれたのだと思い、
その枝を早速、蝋梅に接ぎ木をしました。
雪景色のなかで、蝋梅の黄色い花が咲くと、
たしかに強い香りが漂い
国王も、これには大変満足しました。
それ以来、鄢陵(えんりよう)の蝋梅は、
よい香りのする花として有名になったそうです。
蝋梅 の花言葉は、” 慈愛 ” だそうです。
物語の
物乞いへの気持ちからきているんでしょうね~
童話も書いた小説家 「 芥川龍之介 」 も
蝋梅 の花を愛し、幾つかの俳句を詠んでいます。
蝋梅や 雪うち透かす 枝のたけ
芥川竜之介
” 雪中の蝋梅 ” もさぞ素晴らしいでしょうネ~
新作の能面に、蝋梅 を添えてみました。
般若心経の冒頭に、「観自在菩薩」とあります。
” 慈愛 ” あふれる 観音さまのことです。
?? 般若 違いですかね~ (笑)
新しい年号となる今年ですが、より健康に注意し、良い一年となりますようお祈りいたします。
蝋梅 は花びらが透けるので高貴に感じます。
こちらに足を運ぶ度に物知りになっていくようです♪
しかしながら…どうも覚えては忘れるといったような歳になりました。
たまにしかお邪魔が出来ませんが、本年もどうぞ宜しくお願い致します。