東京日本橋の 三井記念美術館 で行われている

金剛宗家の能面と能装束 展の帰り

銀座シックスの中村藤吉銀座店で、


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ランチを・・・

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中村藤吉

京都の宇治に本店を構える

老舗日本茶専門店です。

東京で、京都老舗の味が味わえるので、

東京に出た時は必ず立寄るお店です。


宇治と云えば、

宇治橋のたもとに 通円 という有名な茶屋が


通円茶屋(2)













ありますね~


通円 とは

宇治川のたもとで通行人に茶を供したという茶人で

狂言で描かれています。

狂言「通円」_山本東次郎家「狂言の面」より















                山本東次郎家「狂言の面」より


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  旅の僧が 宇治平等院 に参詣(さんけい)します。


宇治_平等院


  無人の茶屋に茶湯(ちゃとう)が手向けてあるので、

  その土地の者に謂われを聞くと、

  昔、宇治橋供養の折、通円 という茶屋坊主が、

  大勢の客に茶を点(た)てて、

  ついに点て死にした。


  今日がその命日に当たるのだと語り、

  僧にも弔いを勧めます。

  僧が茶屋の床に衣を敷いて待つうちに、

  通円の亡霊が現われ、

  僧の問いに答えて自分の最期の有様を

  語ります。
 
   都からの修行者が三百人もおしよせてきた時、
     一人残さず茶を飲まそうと奮闘したが、
     ついに頼みの茶碗、柄杓(ひしゃく)も割れてしまい
     もはやこれまでと平等院の縁の下に団扇を敷き、
     辞世の和歌を詠んで死んでしまった


  そう語り終えた 通円 の亡霊は、

  僧に跡の供養を頼んで消えてしまいます。


作者不詳「通円」_「能面の世界」平凡社より

        円通の狂言面  「能面の世界」平凡社より

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この狂言、

能楽 頼政(よりまさ) 》 の

宇治橋のたもとで300騎余りの敵兵を撃つも破れ、

辞世の歌を詠んで自害したいきさつを聞く、

と云う

宇治川の合戦の話をパロディにしたものです。

宇治川の流れと共に歴史を見てきた歴史が

偲ばれる、

お茶屋さんなんですね~