秋に咲く、" ホトトギス " の花

ホトトギス_10.09

PA220025



花びらには小紫点が多数あり、その模様が

ホトトギス_10.07


鳥のホトトギス(杜鵑、時鳥、子規、不如帰とも)の羽根や

腹の斑紋に似ていることが名の由来となっています。

ホトトギ_鳥














鳥類の ホトトギス

古来より「霊長」とされていたため、

花もまた格調高い花として茶花や生け花に古くから

よく用いられているようですネ~



鳥の ホトトギス の声を聞くと、

物思いや懐旧の情をかき立てられるといわれ、

  橘の花散る里の 時鳥 片恋しつつ鳴く日しぞ多き 
                   『万葉集』巻3・大伴旅人

などと詠まれています。



光源氏 の詠んだ歌

  橘の香をなつかしみほととぎす
     花散る里をたづねてぞとふ


に因む
源氏物語 』 「花散里(はなちるさと) 」の巻では

  ただならず、「ほど経(へ)にける、おぼめかしくや」と、
  つつましけれど、過ぎがてにやすらひ給ふ、
  折しも、ほととぎす 鳴きて渡る。
  もよほし聞こえ顔なれば、
  御車おし返させて、例の、惟光(これみつ)入れ給ふ。

    をちかへりえぞ忍ばれぬほととぎす
         ほの語らひし宿の垣根に

   昔にたちかえって懐かしく思わずにはいられない、
     ほととぎすの声だ。

     かつてわずかに契りを交わしたこの家なので



源氏の君はホトトギスに促されて、

心を決めたようです。



   先々も聞きし声なれば、
   声(こわ)づくりけしきとりて、御消息聞こゆ。
   若やかなるけしきどもして、おぼめくなるべし。

     ほととぎす言問(ことと)ふ声はそれなれど
         あなおぼつかな五月雨(さみだれ)の空


    ( ホトトギスが鳴く声ははっきり分かりますが
     
どのようなご用か分かりません、
     五月雨の空のように
。)




夏に渡来する夏鳥で、

夜遊び好きな ホトトギス の " 忍び音 " は、

なぜか、光源氏 と重なりますネ~ ( 笑 )




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