庵の庭の " 吾亦紅(われもこう) " 、

そろそろ終わりに近づいています。

吾亦紅


よく見ると、ツクシの頭のような面白い花姿ですが

吾亦紅_UP
















バラ科なんですよネ~ (@_@)


ワレモコウ 」 と云う名前も、ユニークですネ~


この名が初めて出てきたのは 『 源氏物語

だそうです。


  秋は世の人のめづる女郎花 (おみなえし)
  小牡鹿 (さおしか) の妻にすめる萩の露にも、
  をさをさ御心移したまはず、老を忘るる菊に、
  衰へゆく藤袴、

  ものげなきわれもかうなどは、
  
これと言って面白くもないワレモコウなどは、

  いとすさまじき霜枯れのころほひまで思 (おぼ) し捨てずなど、
  わざとめきて、香にめづる思ひをなむ、
  立てて好ましうおはしける


                   源氏物語』 匂宮 (におうのみや)



匂宮(今上帝と明石中宮の子

(光源氏と朱雀院の女の宮の子に対抗意識を燃やして、

ありとあらゆる薫香を集め、

四季折々に焚き染めて薫と競争したようで、


匂宮は香の無い女郎花や萩には興味を持たず、

芳香のある梅、菊、藤袴、吾木香(われもこう)を好んだ。

と、あります。



平安の時代から

秋花の吾木(われもこう)  藤袴(ふじばかま)は香り花として

吾亦紅と藤袴
                吾亦紅 と 藤袴


親しまれていたようです。






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