先月末に、
彦根・京都の能面探訪をした、最終日は

嵯峨野の
竹林
嵯峨野の能楽の えにし を尋ねました。
嵐山渡月橋の桂川の左岸の少し上流に、
小督(こごう)の局(つぼね)を弔う五輪の石塔があります。
![小督の旧跡 DSCF0360[1]](https://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/4/2/4245efd2.jpg)
![小督の供養塔 DSCF0364[1]](https://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/3/b/3b3adf44.jpg)
『 平家物語 』 の、
平清盛によって人生を変えられてしまう、
悲劇の女性が身を隠した地です。
面(おもて)から見た、能楽 【 小督(こごう) 】を紹介します。
高倉天皇の深い寵愛を受けていた 小督 の局は、
時の中宮が平清盛の息女、徳子(後の建礼門院)であり、
清盛が 小督 の寵愛を心よく思っていないことを知り、
誰にも知られず嵯峨野の方へ身を隠しました。
天皇はそれを日夜嘆いておられ、
勅命で弾正大弼(だんしょうだいひつ)の源仲国に、
小督 を探し出してくるよう命じます。
仲国は、名月の元、馬に乗って
「 小督は琴の名手だから 」 と、
琴の音を頼りに嵯峨野を訪ね歩きます。
地謡
やがていづるや秋の夜の
月毛の駒よ心して。雲井にかけれ時の間も。
いそぐ心のゆくえかな。
------ 中入り ---------
嵯峨野の小督(ツレ)の隠れ家では、

ツレの小督が
掛ける【 若女 】
栗原さん作品 【 若女 】
悲しい思いを琴の音でまぎらわそうと、
折からの名月に向かって琴を弾きます。
片折戸をしたところというだけが目当てなので、
捜しあぐねます。
やがて法輪寺のあたりで、
「 夫を想いて恋うる、想夫恋(そうぶれん) 」 を弾く
琴の音を聞きます。
![c11-1[1]](https://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/4/0/40fee60d.jpg)
案内を請いますが、なかなか家に入れてくれません。
柴垣のもとで露にしおれている仲国を見て、
小督 のトモがとりなし、

小督のトモが
懸ける 【 小面 】
小督 と 仲国 はようやく対面します。
仲国から、帝の衰えた様子を聞き、
御書を受けとった 小督 はその心を想い、
涙を流します。
その後酒宴になり、
仲国はなごりを惜しみ、笛を吹き、舞をまい
小督 は琴を奏でます。

当時
使われていた
楽琴(がくそう)
仲国は、「 直ぐに迎えが来ますから 」 と言い残し、
小督 に見送られて都に帰ります。
--------------------
この名所の近くに、天龍寺があり

天龍寺の
庭園
ここの別院の法堂では、
八方睨みの雲龍図が一般公開されていました。

因みに、
平安時代、琴は龍の象徴とされ、雅楽でも使われ、
現在の箏の部分の名称として龍頭や龍尾などの
名残があるそうですよ~
彦根・京都の能面探訪をした、最終日は

嵯峨野の
竹林
嵯峨野の能楽の えにし を尋ねました。
嵐山渡月橋の桂川の左岸の少し上流に、
小督(こごう)の局(つぼね)を弔う五輪の石塔があります。
![小督の旧跡 DSCF0360[1]](https://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/4/2/4245efd2.jpg)
![小督の供養塔 DSCF0364[1]](https://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/3/b/3b3adf44.jpg)
『 平家物語 』 の、
平清盛によって人生を変えられてしまう、
悲劇の女性が身を隠した地です。
面(おもて)から見た、能楽 【 小督(こごう) 】を紹介します。
高倉天皇の深い寵愛を受けていた 小督 の局は、
時の中宮が平清盛の息女、徳子(後の建礼門院)であり、
清盛が 小督 の寵愛を心よく思っていないことを知り、
誰にも知られず嵯峨野の方へ身を隠しました。
天皇はそれを日夜嘆いておられ、
勅命で弾正大弼(だんしょうだいひつ)の源仲国に、
小督 を探し出してくるよう命じます。
仲国は、名月の元、馬に乗って
「 小督は琴の名手だから 」 と、
琴の音を頼りに嵯峨野を訪ね歩きます。
地謡
やがていづるや秋の夜の
月毛の駒よ心して。雲井にかけれ時の間も。
いそぐ心のゆくえかな。
------ 中入り ---------
嵯峨野の小督(ツレ)の隠れ家では、

ツレの小督が
掛ける【 若女 】
栗原さん作品 【 若女 】
悲しい思いを琴の音でまぎらわそうと、
折からの名月に向かって琴を弾きます。
片折戸をしたところというだけが目当てなので、
捜しあぐねます。
やがて法輪寺のあたりで、
「 夫を想いて恋うる、想夫恋(そうぶれん) 」 を弾く
琴の音を聞きます。
![c11-1[1]](https://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/4/0/40fee60d.jpg)
案内を請いますが、なかなか家に入れてくれません。
柴垣のもとで露にしおれている仲国を見て、
小督 のトモがとりなし、

小督のトモが
懸ける 【 小面 】
小督 と 仲国 はようやく対面します。
仲国から、帝の衰えた様子を聞き、
御書を受けとった 小督 はその心を想い、
涙を流します。
その後酒宴になり、
仲国はなごりを惜しみ、笛を吹き、舞をまい
小督 は琴を奏でます。

当時
使われていた
楽琴(がくそう)
仲国は、「 直ぐに迎えが来ますから 」 と言い残し、
小督 に見送られて都に帰ります。
--------------------
この名所の近くに、天龍寺があり

天龍寺の
庭園
ここの別院の法堂では、
八方睨みの雲龍図が一般公開されていました。

因みに、
平安時代、琴は龍の象徴とされ、雅楽でも使われ、
現在の箏の部分の名称として龍頭や龍尾などの
名残があるそうですよ~

八方睨みの龍図、、わあーー、すごいですね、、、迫力満点。。。。
竹林、、いいですね^^