雅勒 の好きな花の一つ、桔梗 が咲きだしました。

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風船のような蕾が膨らみ きれいな花が咲きます!!

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    桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひそうな (加賀千代女)



これは、栽培種の 桔梗 ですが

野生種(原種) 桔梗 は絶滅危惧種だそうです。


桔梗 は秋の七草のひとつですが、

六月の末頃から咲き始め、

秋までたのしめる花でもあります。


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万葉集の山上憶良の歌に出てくる


   花を指折りかき数ふれば七種の花
   萩の花尾花(おばな)葛花
くずばな)
   瞿麦(なでしこ)の花女郎花(おみなえし)
   また藤袴(ふじばかま)朝顔の花



朝顔 」は、この 桔梗 のことだといわれています。



可憐で優しげな紫色の 桔梗 花は紋にも多く使われ、

桔梗紋 は母親が代々、

娘に伝えていくという習慣の代表的な女紋の一つと

され、「 母の紋 母譲りの紋 とも云われます。


武士でこの紋を用いたのは、

明智光秀の水色の 桔梗紋 が有名ですよね。

明智の桔梗紋








                                                明智の 桔梗紋





中国にこういう民話があるそうです。


 仲のよい新婚夫婦がいましたが、

 結婚後まもなく夫は遠方へ商いに出掛け、

 3年間、家に帰ってきませんでした。

 夫が久しぶりに家に帰ってくると、
 
 妻の姿が見あたりませんでした。

 夫が母親に尋ねると、

 「不治の病にかかったのでアヒル小屋に行かせたよ。」

 と答えました。

 夫がアヒル小屋に行ってみると、やせ細った妻がいました。

 夫の両親は妻が家に入ることを許さなかったので、

 夫は愛する妻とアヒル小屋で暮しました。

 夫は海で魚を獲り、それを町で売って生活費を稼ぎました。

 春になって米が手に入らなくなると、

 吉という姓の家の田のあぜに生えている野草を根ごと

 採ってきて食べました。

 その中に茎が大根に似た野草があって、

 それを煮て食べていました。

 すると、初夏の頃には妻の病気はすっかりよくなりました。


 以前に妻の病気を診た医者は驚き、

 その野草を生薬に加えました。

 そして、「吉」家の田の畦
(あぜ)で採れたことから「吉」と、

 
の意味の「土へん+更」の字を合わせた名前を付けました。

 それを、後の人が「吉」の字に木へんを添え、

 あぜの意味の字の土へんを木へんに改めて、

 「 桔梗 」 と名付けました。


    HP " 花物語 In てぃんぐの家 ” からの引用です