「面(おもて)を打つ」_中彫り の続きです。
       ↑
    クイックすると、別窓で開きます。


彫りの最終工程は、目・鼻・口の  小作り です。


小作り道具_9.06







           使う道具類



中彫り を終えた面(おもて)の表面を、150番のサンドペーパーで研ぎます。

特に、
女面・男面は繊細な彩色を意識して、入念に研ぎだします。




 1).目の小作り
 
    面裏の眼(まなこ)に相当する位置を軽く
    透(す)くっておく

面裏(目)_8.28


    (まなこ)
     見当彫り ⇒

 


    目の輪郭に沿って、軽く切れ目を入れる

目を切る_8.28










 
      良く切れる 切り出し を使って切り込む



    眼(まなこ)の中央に、錐(キリ)を通す

眼のキリ穴_8.28












    眼(まなこ)と、二重瞼を作る

眼_8.30










 2).鼻の小作り

    鼻穴の中央に、やや内側に沿って錐(キリ)を通す

鼻のキリ穴_8.28



   







面裏(目・鼻)_8.30




       面裏の
       目と鼻






 3).口の小作り


    両方の口元に、錐(キリ)を通す

口元のキリ穴_8.28












     下唇 の隙間を口元まで、鋸で切る

口の切込み_8.28












     歯を作る
   
鼻と口_8.30














面裏(口)_8.30


       面裏の口







 4).面裏の仕上げ

面裏(掬い)_8.28












    面裏はノミ跡を残すように、
    軽くサンドペーパーをかける

面裏の完成_8.31
    














    “ 雅勒 の銘を彫り込んで、完成

面裏の号_ 8.31















彫りの完成_8.31



 

      【 十六中将







彫りの完成(2)_8.31





さて、
次からは 彩色 の工程に移りますが、10月頃になるでしょう。



それまでは、“ 離見(りけん)の見
(けん) ” です。

途中で、彫りの修正がでるかもしれません。 









 < 過去の関連記事 >
 
   ・ 「秘すれば花」 と云うけれど    ’12  8/7  ☞ こちら