「面(おもて)を打つ」_中彫り の続きです。
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クイックすると、別窓で開きます。
彫りの最終工程は、目・鼻・口の “ 小作り ” です。
使う道具類
中彫り を終えた面(おもて)の表面を、150番のサンドペーパーで研ぎます。
特に、
女面・男面は繊細な彩色を意識して、入念に研ぎだします。
1).目の小作り
面裏の眼(まなこ)に相当する位置を軽く
透(す)くっておく
眼(まなこ)の
見当彫り ⇒
目の輪郭に沿って、軽く切れ目を入れる
良く切れる “ 切り出し ” を使って切り込む
眼(まなこ)の中央に、錐(キリ)を通す
眼(まなこ)と、二重瞼を作る
2).鼻の小作り
鼻穴の中央に、やや内側に沿って錐(キリ)を通す
面裏の
目と鼻
3).口の小作り
両方の口元に、錐(キリ)を通す
歯 と 下唇 の隙間を口元まで、鋸で切る
唇 と 歯を作る
面裏の口
4).面裏の仕上げ
面裏はノミ跡を残すように、
軽くサンドペーパーをかける
“ 雅勒 ” の銘を彫り込んで、完成
【 十六中将 】
さて、
次からは 彩色 の工程に移りますが、10月頃になるでしょう。
それまでは、“ 離見(りけん)の見(けん) ” です。
途中で、彫りの修正がでるかもしれません。
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お上手ですね^^