「面(おもて)を打つ」_荒取り の続きです。
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    クイックすると、別窓で開きます。


いよいよ、顔の表情を創り出す 中彫り の工程です。


荒取り は、叩きノミだけの作業でしたが、
これからは彫刻刀がメインの道具になります。


中彫り道具










 1).荒取り を終えた時点で、目・鼻・口の位置を
    確認します。

素描_8.17




 2).縦型紙の型番(額から顎まで)の順に各位置の
    型紙を当てながら彫り進める。
    
目上_8.20


    目上の型紙当て ⇒




鼻_8.20




 ⇐ 鼻頂点の
   型紙当て






  2~3か所を同時にこなし、額(ひたい)から顎(あご)までを
   平均的に彫り進めると、自然と滑らかな仕上げになっていく。




 目の中彫り
   

img052

 
 
   額からの俯瞰    正面からの俯瞰     目の全体


額からの俯瞰_ 8.24



       



目・鼻_8.24










img057









目・鼻a_8.24












 鼻・口の中彫り
img058






鼻・口_8.24












この段階で、型紙との精度は 8割 程度です。


以降は型紙に頼らず、モデルの画像のイメージに仕上げていきます。





そして、仕上がりは

中彫り完了a_8.25











中彫り完了_8.25














十六中将_堀安右衛門十六中将_梅若「能の華」











 
    参考型紙のモデル           今回のモデル




裏彫りは、1cm程の厚さに透(す)くって置く

裏彫り_8.25




   目・鼻・口の
   小作り の為
   見当を付けておく








次は、彫り の最後の工程
目・鼻・口の 小作り と面裏の仕上げになります。








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