今年の冬は、寒さが一段と厳しいですネ~ 
歳のせいかナ~ 


こんな寒い冬の庭に、昨年の暮れに咲き出した 蝋梅 沈丁花(じんちょうげ) などの 香り花 がよく目につきます。

沈丁花_1.08


この 沈丁花
一昨年の春に切り花を頂いて、その暮れに挿し木をしたもので、今年春の開花を楽しみにしていた花木の一つです。



先代の沈丁花は、3月に薄桃色の花 香り を楽しませてくれましたが、
この挿し木の下枝の花は、今にも咲き出しそうな勢いです。

沈丁花_1.08-a





沈丁花_1.08-b








  この蕾が開くと、
   薄桃色の上品な
   花になります。





フランスではこの木を “ やさしい(かわいらしい)木(boisgentil) ” と云って、「やさしさ」,「おとなしさ」,「気にいろうとする望み」 という寓意(ぐうい)になっていることから、
春早くに咲く花なので 幸福の復帰 という意味にもなっているそうですヨ~




香りの表現って、言葉では難しいですネ~

 「 独特の強い芳香を放ち、
    甘くややスパイシーグリーンで、
   少しオレンジフラワーがかっていて、
   軽く漂うにおいは春を感じさせる 」


どこかのHPからの引用ですが、あまりピンときませんよネ~


『 百聞は一見(臭に如かず 』 です、
春になって、どこかで本物の沈丁花を見つけたら、香りを嗅いでみて下さいネ。




香りに付いて、もう少し ・ ・ ・

沈丁花という名前は、香りが沈香(じんこう)に、花の形が生薬の丁子(ちょうじ)に似ているから付いた名前のようですが、

そもそも、香木の沈香(伽羅)とは、

ベトナム、カンボジア、インドネシア等に生育する 沈丁花科の木 にバクテリアが作用して樹脂化したもので、自然条件、樹齢など多くの要因が整って生成したものだそうですので、香りが似ていて当然ですネ。

樹脂化した分だけ比重が重くなり水に沈んだものが 沈香 と言われて、年代を経た最高級品が 伽羅(きゃら) と呼ばれます。



能面も、“ 香り とは無縁のものではないんですヨ。

面・面袋







防虫香










そうです、
面袋には、虫よけと匂い袋を兼ねて、防虫香 を必ず忍ばせています。

なにしろ、能面の彩色は動物性たんぱく質の膠(にかわ)が含まれていますので ・ ・ ・



こういう縁で、
お香 ”には前から多少興味を持っていて、部屋の掃除の後や正月など特別な日には、時々香を焚いていました。

お香



今年は、
もうちょっと本格的な お香 の道を散歩してみようかと思っています。


今年のブログでは、“ 香り ” をテーマにお届けします。





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