第10回の定例の藤の会『能面展示会』が4月10日(日)に終わり、今日は朝から展示品の搬出と会場の後片付けをしてきました。

10回目の記念展示会だったのですが、他に色々な想いのこもった展示会でした。
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今年の2月に雅勒の師の藤田朧雲先生の奥さまが亡くなられたこと。

深井_朧雲作

       藤田朧雲先生の【深井(ふかい)


第1回の展示会から毎回、
展示場には藤田先生の奥さまの手で茶花が活けられ、しっとりと落ち着いたなかに華やいだ雰囲気を演出して頂いたものです。

今年は、会員達が花瓶を持ち寄り、
無骨な男たちの手で、慰霊をこめて花飾りをさせて頂きました。
 
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添え花_3










そして、今日で 1ヶ月となる大震災の後の催し物 ・ ・ ・

会場となった水戸偕楽園公園センターは立派な「」の張りで支えれらたしっかりとした建物で、今年度最初の催し物をスタートさせるに何ら問題は有りませんでした。

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でも、廻りの地盤が弱く20cm程陥没した傷跡が痛々しく残っていました。

本来なら、「梅まつり」にひき続き、4月1日から「まつり」が開催され会場周辺は多くの花見客で賑わうのですが、偕楽園の被害が大きかった為か、中止になりました。


それでも、は展示会の終盤に見事に咲き誇り、家族連れの花見客も多く見かけました。

桜・雪柳・椿










          満開の雪柳と桜



今年は傷ついた「好文亭(こうぶんてい)」をがそっと見守っていましたが、
来年の春は、水戸偕楽園「好文亭」から見下ろすお花見が出来ることでしょう

桜越しの好文亭
           好文亭」を仰ぐ



大地震の直後は、定例とは云え  「 展示会 など、とても開催出来る状況ではないだろう」と云う気持ちが大きかったのですが、多くの人達の励ましと、幹事さん達の御苦労によって無事に納めることができました。
改めて、御礼申し上げます。

そして、この「展示会」を観て頂いた方々の気持ちが、少しは落ち着かれたのではないかと思います。

16日(土)の反省会では、今回展示した面(おもて)の中から各自一面ずつ持ちより、その面に掛けた“想い”を語って貰う事を約束して本日は解散しました。



今では、「開催して良かったぁ~」と心から想います。










 展示会の様子はHP『雅勒の庵』の「催し物情報」に
 アップしてあります。   >>>  こちら 




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