能面材の初荷が “ (ひのき)の香り ” をのせて届きました。 

能面材
 

能面材-a




    3種類の能面材 


毎年、年の始めに製作テーマを決めて注文するのですが、さすがにこんなに多くは打てません。
今年は能面教室の生徒さんの注文も纏めて購入したので大量購入となりました。

届いた荷を解いて、段ボールを開くと檜の香りがフゥ~ っと ・ ・ ・ 



檜
 ⇐ 木曾檜の能面材



荒取り



      木取り~荒彫り ⇒



そうです、この四角い檜のブロックから能面が出来るのですヨ~ 


基本的には能面は、色々な特質をもつ木曾檜を使います。
 
 1. 白木肌の美しさと特有の芳香が、崇高で、
   神聖視されている
 2. 木の繊維が素直
 3. 軽く、粘り強く、軟らかく、よく切れる刀で削
   った木肌は光沢があり、美しい
 4. 木質が均一で彫りやすく、変形しにくい

特に“木の香”には独自の芳香があり、心を鎮め、ストレスを解消させるような気がします。

雅勒が無機質なコンピュータ関連の世界から、この世界に飛び込んだ一番の動機です。



また、狂言面や神楽面はほとんど桐材を使います。

桐材
 ⇐ 会津桐



木取り


          木取り



会津桐は、材質が軟らかく緻密で粘りと光沢 があることが特徴で、かんなをかけると木肌が銀白色の輝きを放ちます。



今年は、“ 木肌 木の香 ” に癒されながら「女面」を主体に新たな彩色技法に挑戦しようかと思っています。





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