お茶処としては九州の八女茶、京都の宇治茶、静岡茶、埼玉の狭山茶など関東以南の温暖な処が有名ですが、
茨城、それも福島に近い常陸大子町の奥久慈にも茶の産地があることはご存じでしたか

茶は年平均気温が11℃で栽培の北限とされていますが、経済的に茶の栽培がひきあうのは、茨城・栃木・群馬・新潟の四県を結ぶ線の以南といわれており、奥久慈関東の北限にあたります。

茶畑-1010312
 ⇐ 北限の茶畑


茶畑a-1010312

   
             
             畝(うね) ⇒



奥久慈の茶は、
八溝山系の山肌の冷涼な気候と、霧などによる適度な日照量の条件がよく、ほど良い渋みが有り、香りの高い良質なお茶だそうですヨ~ 茶葉1001

             
             茶の新芽 ⇒





奥久慈茶園は、いまから約400年前、慶長年間に左貫(さぬき)の西福寺(さいふくじ)を開いた石附兵治(いしづきへいじ)が宇治茶の苗木を持ち帰り、植え付けたのが始まりと言われている。それを近隣に分植し、奥久慈は“北限のお茶”の産地となったそうです。


この時期、茶の花が咲き始めていました。
街中ではあまり見られないお茶の花ですが、花弁は5枚の白で、多数の黄色い雄しべを包んで下向きに咲いています。 

茶花1001
 ⇐ 茶の花

   茶の花や白きが故に翁の像 
                  漱石

  

こんなに可愛い花なのに、
茶農家では、茶の花が咲くと茶樹の衰えが出てきた証拠とか、あるいは、花が咲き実を結ぶと畑の養分を消費されてしまうことから、花が咲くと摘んでしまうそうです。



こういう環境の中にある奥久慈「茶の里公園」の和紙人形美術館(山岡草 氏の作品常設館)で、雅勒の師である藤田朧雲(ろううん)氏 主催の『能面・創作面展示会』が行われています。

人形美術館1001
 ⇐ 和紙人形美術館

      能面展1001



 『能面・創作面展示会』 ⇒



今の時期は、彼岸花が咲き誇っています。
これから袋田の滝の紅葉リンゴ狩り 等々、行楽のシーズンですので近くに来られたら、奥久慈「茶の里公園」まで足を延ばしてみてはどうでしょうか・・・

あっ、そうそう
奥久慈は湯葉・コンニャク、鮎の塩焼き、秋蕎麦、それにTVなどでも有名になった地鳥の奥久慈しゃもなどが美味しいですよ。
 
グルメ派にも魅力的な味覚の旅をお勧めいたしま~す  




『能面・創作面展示会』の詳細情報は
HP『雅勒の庵』の「催し物情報をご覧ください。↓
http://www.net1.jway.ne.jp/k_garoku/information.html