日立シビックセンターで開催された 初秋ひたち『能と狂言』の公演を観賞してきました。
演目は
能 「采女(うねめ)」 小波之伝
狂言 「寝音曲(ねおんぎょく)」
仕舞 「鐘之段」
能 「綾鼓(あやのつづみ)」
でした。

特設の能舞台 ⇒
「采女」 は春日大社の縁起物語、藤原氏や法華経の賛美、采女と帝(みかど)との悲恋、入水物語、成仏できたことの喜び等、内容は豊富で本来は2時間近くかかる作品のようですが、小書(こがき:特別演出)“小波(さざなみ)之伝”を演じられました。
シテ(主役:采女)で掛けられた【宝増(ほうぞう)】は可愛らしさと大人びた表情になんとも言えない趣がありました。
能の合間の狂言「寝音曲」は、野村満氏(人間国宝)の良い謡の声と悪い声の使い分けと、次第にそれを取り違えていく演技は80歳の歳を感じさせないものがあり感動しました。
最終演目の「綾鼓」は、
筑前(今の福岡県西部)の皇居の庭掃きの老人が、美しい女御(にょうご)の姿を見て身分違いの恋に落ちてしまった。
姿を見せる約束に鼓を打てと言われた老人は力の限りに鼓を打つが、それは綾(あや)を張った鼓だった…。
綾を張った鼓が鳴るはずはなく、悲嘆の余り池に身を投げた老人は鬼となって甦り、女御の不実を責めさいなむ という内容。
女御は【小面(こおもて)】、前シテの老人は【三光尉(さんこうじょう)】、そして後シテの老人の亡霊は【大悪尉(おおあくじょう)】は圧巻でした。

大悪尉の面を掛けた後シテ ⇒
この「綾鼓(あやのつづみ)」を題材にした、三島由紀夫の近代能「綾の鼓」はビルの小使の謎の貴婦人(実は女スリ)への恋物語は有名ですネ!
他にも、野上弥生子の演劇や有吉佐和子の歌舞伎のための「綾の鼓」もあるようです。
実は、前売りの予約席がかなり後ろの席だったので双眼鏡を持参して能面の表情を伺ったのですが、老人の亡霊の面が何なのか(鼻瘤悪尉か?と・・・)悶々としていました。

今回の能公演の座長、粟谷明生氏(喜多流)のブログからそれが【大悪尉】だったことが判りました。
さらに、公演会場には日立「面幽会」の会員の皆さんの能面も展示されており素晴らしい作品も拝見できました。


また、2年後の初秋ひたち『能と狂言』が楽しみです。
その頃は、雅勒の作品の個展を同じシビックセンターで開催したいものです。 (^‐^)v
でも、あと20年もしたら “綾の鼓をうちながら空しい絶望の日々” を送る老人の人生になるのかナ~
(o;ω;o)ウゥ・・・




















































